奇跡の治療(イベント) L:奇跡の治療 = {
 t:名称 = 奇跡の治療(イベント)
 t:要点 = 青い光,医師?
 t:周辺環境 = 戦場,傷ついた人
 t:評価 = なし
 t:特殊 = {
  *奇跡の治療のイベントカテゴリ = ,,藩国イベント。
  *奇跡の治療の位置づけ = ,,特殊イベント。
  *奇跡の治療の内容 = ,,任意の1キャラクターを復活させることができる。ただし、光になっているキャラクターを復活させる場合は、復活先世界のアラダを撃退しなければならない。
 }
 t:→次のアイドレス = トラオ・テンダーブルー(ACE),サーラ・サーシャ(ACE),千葉昇(ACE),滋賀小助(ACE)


※HQ+1岩田裕HQB+1(1世代前)継承
任意のキャラクターを復活させることが出来る。

※参考質疑⇒ …現在3枠消費済み


“きせき の ちりょう”

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それは ひとつの きせきの人 の おはなし。



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ある国と、べつの国とのあいだにせんそうがありました。

せんそうはずっとつづいていました。

みんなだいじな人をまもるためにたたかいました。

そしてたくさんの人がきずつき、しんでゆきました。


(絵:鍋衣千世)(クリックで拡大↑)

せんそうをおわらせたいとねがう人もいましたが、それはかないませんでした。

だいじな人がころされたかたきをうちたいと、おもう人がおおかったからです。

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そんななか、てきでもみかたでもかまわず、けが人をたすけようとする人がいました。

きんいろのかみのきれいなおんなの人でした。


(絵:田鍋とよたろう)(クリックで拡大↑)

そんな人はほかにいなかったので、みんなから かわりもの とおもわれていました。

せんそうをおわらせたいとねがっていても、みかただけでなく、
てきをたすけたいとおもっている人はいなかったのです。




そのなかの一人がいいました。

「あなたはどうしてたたかわないのか。たくさんの人がころされたのに、てきをどうしてたすけるのか」

「どんなことがあっても、私には人をころすことはできません。きずついた人たちをたすけるのが、私のたたかいです」

そういってせんじょうをあるき、なみだをながしながら、けが人をちりょうしました。


いつのまにか、おんなのひとのまわりには青い光がたくさんよってくるようになりました。

みんなは、おどろきました。

ふしぎなことにけが人をちりょうしようとすると、青い光がけが人のまわりにあつまり、
まるでけが人をなおそうとしているかのようだったからです。


(絵:鍋村次郎)

あの光はあなたの力ですか、とたずねる人におんなのひとはこたえました。

「私にはなんの力もありません。あの光は、しんだ人と、いきている人たちのねがいです。

だいじな人をたすけてほしい、ぶじにじぶんたちのもとにかえってきてほしいというねがいが、あの光なのです。

そして私もおなじことをねがっています。だからあの光たちは、私をたすけようとしてくれているのです」



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『あの人は、どんなけが人でもふしぎな力をつかって、なおすことができる』といわれるようになりました。

その力は、しんだ人もいきかえらすことができるともいわれ、たすけをもとめる人たちがでてきました。

そしていっしょにけが人をたすけようとする人たちもふえて、かわりものとばかにする人は、いなくなりました。


(絵:鍋ヒサ子)


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かのじょのねがいはかないました。

せんそうがおわったのです。

いきのこった人たちは、かぞくのもとにかえることができました。

でもそのなかに、きんのかみのおんなのひとはいませんでした。

青い光といっしょにたびにでたのだといわれています。


(絵:島鍋玖日)

“おしまい”

【鍋の国の図書館にある絵本より】

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鍋の国にはこのようなおとぎ話がある。
国の者なら誰でも知っているおとぎ話だが、この話を信じている者もいる。
鍋の国の医者たちだ。
戦場で涙を流しながら、怪我人を治療していると
まるで元気付けるかのように青い光が降ってくる事があるのだ。

それを見た医者たちは
「大丈夫だ、みんなの願いが集まってきているのだから」と希望を持つ事ができるのだ。




(記述:鍋嶋つづみ)



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その幼女はとても絵本が好きで、中でも鍋の御伽噺の絵本が大好きだった。
 何度も何度も繰り返し読んだ絵本は、涙に濡れ、波打っている。
 その本は買いなおされることなく、初めて涙に濡れたその日から、ずっと同じ本棚に仕舞ってある。

 その絵本は、「きせきのちりょう」という絵本だ。

 何度も父母にせがんで読んでもらった。自分で読めるようになってからは、1日に何度も繰り返し読むようになった。
 彼女は絵本の中のことが、とても「お話」には思えなかった。
 彼女は固い信念の元に、医者になることを誓った。涙で波打った絵本を抱えて。
 誰も彼もを助けて見せると。



 その絵本はとても有名で、鍋の国民は全員一度は読んだことのあるものであった。
 子供達は大きくなるにつれその御伽噺をフィクションと認識して、または戦時中の美化だと認識して、片付けていった。
 そんな奇跡は目にしたことがなく、また戦争も、遠い昔の話になり始めていた頃だ。


 暫くの後、戦争は突如として再開された。

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 彼女は幼女から少女へ、そして少女から立派な女性となっていた。ただの女性ではない。政庁で働く優秀な医者となっていた。
 国民は嘆きながらも、戦いの手を止めるわけには行かなかった。まさに、絵本のように。
 戦火は広がっていく。鍋の国だけじゃない。猫と犬の垣根を越えて、巨大な敵と戦わなければならなくなった。
 そんな中、伝説にもなった岩田氏の死亡報告を聞いた。
 彼女はそのとき、正に怪我人の治療をしている最中で、不意に、涙が流れた。涙したのは彼女だけでなく、多くの国民も、さめざめと泣いた。
 なんでたくさんの人が傷つく戦争ばかりしなければならないの…。
 歴史的大敗を喫したその只中で、彼女は再び誓った。
 あの絵本の奇跡を、起こして見せると。


 ほら、あの青い光が見える……………


(撮影:鍋谷いわずみ子)

(記述:鍋黒兎)




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そしていまここに、“きせき”を願う人たちがいる。
もう一度彼らに会いたいと思う声が聞こえる。

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鍋岩田へ

くま「私が無名騎士藩国から鍋の国に引っ越して来たのは、あなたに会う為だったよ。あなたが光になってからは、敵をとろうと思って医師から舞踏子になったり、イカナシチューたくさん食べたりしたよ。ヤガミが気になるのも、あなたがいるからだと思ったよ。…岩田、戻ってきて!」

鍋村 藤崎「あの同時多発爆発で失って以来、心休まる日がありません。か、帰ってきてください」
鍋村 藤崎「イワッチが帰ってこないまんまでアイドレス終われるかーーー!!!」

棉鍋ミサ「同時多発爆発であなたを護ることができなかったのが悔しくて悔しくて。あれからずっとあなたをもう一度鍋の国に招く手段を探し、見つけ出しました。またみんなで一緒に鍋食べよう!かえっといで!」

島鍋 玖日「貴方には同時多発爆発での礼を言いたい。この国で貴方を愛する人のためにも、戻ってきてくれ」
鍋 ヒサ子「貴方がいないと皆が泣いちゃうであります! 心で!!
せっかく会えたのに、あれじゃ短すぎるの!
……もっと、もっと一緒にいるために、もう一度戻ってきて!」

鍋村 次郎「もう一度君とクネクネしたいっ …とか、だめ? 鍋の国でもっと遊ぼうよ。だから帰って来い!」

田鍋 とよたろう「また一緒にくねくねしながら鍋食べましょうー!」

鍋嶋 つづみ「早く帰ってきて、おとーさん達と遊んであげてください」


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鍋ヤガミへ

鍋@ふぁん「伝えたい気持ちがあります。会いたい。私は貴方が好きです。この世界に他のヤガミがあふれていても、貴方が私を選ばなくても、私が貴方を選びます。小笠原でのことずっと謝りたかった。”残念だ”って言われてから、ずっと貴方のことを考えてた。貴方が絶望するところなんて見たくない。幸せになって欲しい。もう、貴方が死にたくならないように頑張るから、だから、もう一度生きて、それを見ていて。もう死にたいなんて思わせないから…!!お願い…!!自分で命を断つなんて悲し過ぎる。貴方の夢も、心も支えたい。生きて…!!」


鍋村 藤崎「色々言いたい事はあるが、まずは帰ってきて、鍋を食え。話はそれからだ!!」

棉鍋ミサ「ちゃんとした慰安旅行、まだできてないでしょ。あんたとはまだ話したいことがたくさんあるの。かえっといで!」

くま「あなたを好きな人が待ってるんだから!早く戻っておいで!」

鍋村 次郎「まだお前とじゃれ合ってないんだよ!妖精さんの次でいいからさ、遊んでよ。鍋国特製スパイスペッパーコーヒー入れて待ってる」

鍋 ヒサ子「おっ前いったいどんだけ女泣かせたら気がすむですか!! しかも最愛の子泣かせんなーーーーーばかああ!!
とっとと戻ってきてたくさんたくさん謝りなさい! 100年かけてずっと謝り続けなさい!
最愛の子が後追いしたらどーすんだああああはよ帰ってこーーーーーーーーーーい!!!!!!!!!!!!」

島鍋 玖日「絶対に貴方を取り戻す。今度こそ、貴方が皆と一緒に幸せになれるように。俺だって、皆だって貴方にまた会って、一緒に笑いたいんだ」

田鍋 とよたろう「あなたがいないと寂しがる人がうちに国にはたーくさんいるんです!だから、また戻ってきてください。。。」


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Bヤガミへ

鍋@ふぁん「分かり合えて、そしてすぐお別れなんて悲し過ぎる。生き返って。そして、もう一度鍋を差し出すから、今度こそ食べてね。それで仲直りだよ!!」

鍋村 藤崎「戻ってきて、うちのムスメを安心させなさい。そしたら今度はもっと甘いいちご牛乳をあげよう(笑)」

棉鍋ミサ「あなたもヤガミなら、簡単に死んでちゃダメ。待ってる子がいるのよ、かえっといで!」

くま「つづみさんの涙をぬぐえるのは悔しいけど、あなたしかいないの!戻ってきて!」

鍋村 次郎「女の子への接し方、一緒に勉強しようぜ!…つまりさ、はよ戻ってきて安心させてやれってことなの」

鍋 ヒサ子「色々とにっくいとこがあったはずなのですが、しかしやった事以外は意外と嫌いではないです。
……やったことも、それを上回るアホが出てきたのでそんなに腹立たなくなりました。
こんどこそ、一緒に鍋囲むです。帰ってきてください。デザート鍋だってあるでありますよ?」

島鍋 玖日「貴方を待ってる人がいる。だから戻っておいで。お菓子作りは得意だから、甘いお菓子いっぱい作って待っているよ」

田鍋 とよたろう「あなたとは一度みっっっっちり話し合いたかったんです。復活させてでも説教します!」


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ヒューガへ

鍋村 藤崎「広島で、目の前でズボンから脱いだアナタのことが(いろんな意味で)忘れられません。一度でいいからもふもふさせてください!!!」

鍋 黒兎「犬のあなたより、人のあなたのほうが好きです。いやそんなことは関係ない。あなたにもう一度生きて欲しいんです。あんな終わり、私は認めないー!」

↓本音
鍋 黒兎「おっさんおっさんっていってるけどなぁ、そんなおっさんがすきなんだよ! いい男は、いい男ってのは、もっと長生きしなきゃいけないんだ! あなたはいい男なんだ!」


棉鍋ミサ「ハードボイルドを語るなら、死んだままで終わったらダメなのよ。まだまだここぞというときに出番が待ってるのよ、かえっといで!」

くま「ヒューガ!白くてもふもふのあなたの事はとても他人事とは思えません。どうか、戻ってきて!」

鍋村 次郎「もうそろそろ、渋く再登場する頃合だよ?ハードボイルド。あと、もふもふさせて!!!」

鍋 ヒサ子「ハードボイルドはかっこよく復活するものです。ええ、わたしの中でですが。
      …………実はその、割と大好きなんでありますよ? 人の姿も。わんこも。も、もふもふしたいであります。
      …………みんな悲しんでるから、それでもずっと待ってるから。どうか帰ってきてくださいです」

田鍋 とよたろう「ハードボイルドは落ちても割れないのよ!探偵の貴方に依頼します。帰ってきてください。そして光太郎の下へ」

島鍋 玖日「クールなハードボイルドをぜひ見せてください。白くてもふもふな姿も人の姿も好きですよ」

鍋嶋 つづみ「待っている人達がいますよ、早く安心させてあげてください」


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みんなにとどきますように。


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