ACE
●岩田裕(ACE)
L:岩田裕 = {
 t:名称 = 岩田裕(ACE)
 t:要点 = 蛇のような白衣,メス
 t:周辺環境 = 病院
 t:評価 = 全能力12…※HQB+1で、全能力13
 t:特殊 = {
  *岩田裕のACEカテゴリ = ,,逗留ACE。
  *岩田裕の位置づけ = ,,医療系。
  *岩田裕の治療行為 = 歩兵,,治療行為が可能。
  *岩田裕の治療補正 = 歩兵,条件発動,(医学での)治療、評価+5。#治療評価:可能:((器用+知識)÷2)
  *岩田裕の着用資格 = ,,着用可能(ウォードレス)。
 }
 t:→次のアイドレス = ヤガミ(サラリーマン)(ACE),ヤガミ(イエロージャンパー)(ACE),奇跡の治療(イベント)


鍋の国には、古い言い伝えがある。

昔、我らの祖先は恋をした。
白い顔の、細長い男に、恋をした。
その恋は実らなかったが、男と我らが祖先はまためぐりあった。
世界を越えて、遠い星でまた恋をした。
黄色い服で、眼鏡をかけていたが、やはりまた恋をした。
我らの祖先は男を思い、眼鏡を作って身につけた。


さて、こんな伝承の残る鍋の国。眼鏡は鍋の国を語る上で欠かせない文化のひとつであるが、
学会ではこれだけ眼鏡が愛される理由の一つにこの古い話がよく挙げられている。
しかし、この話にはもう一箇所着目すべき点がある。

”白い顔の細長い男”

この部分である。


【伝承にある、白い顔の、細長い男】(絵:鍋衣千世)

 この男は青白い肌で、特に顔は石膏で作られたように白く、非常に柔軟な体をしており、人間離れした身体能力をもった奇人であったと。
南国である鍋の国で生まれる人間に、生まれつき青白い肌を持つ者はそういない。
まして猫でもないのに野生動物並みの柔軟性と体力を持つような人間というだけで、謎を秘めた人物であると言える。
そしてこの男については、それらの一見珍妙な特徴と同時に語られる事柄がある。
男はただの奇人変人ではなく、測り知れない頭脳明晰さと手先の器用さをも持ち合わせた医師でもあったということだ。

その名を、岩田という。

 鍋の国の医師の中には超人岩田にあやかって賢さと器用さを得られるよう、医者の神として崇めている者たちまでいるという。
彼らの中でもさらに熱心な岩田信者は、岩田が纏うという、見慣れない白衣を模したものを着ている場合があるのですぐにわかる。


(絵:鍋村次郎)

 岩田は、鍋の国で見られるごく一般的な白衣ではなく、独特の形をした白衣を纏っていたという。
鍋の国の医師は、仕事の邪魔になったり単に暑いという理由で白衣の袖をまくっている。
しかし、岩田の白衣の袖は長い腕の先、手の甲を覆うほど長く、蛇の頭を模しているという。
彼が袖をまくる時、それはメスがひらめく予兆だと。長身である岩田よりもさらに長い裾が、南国の風をはらみたなびく様はまさに蛇のようである。
この鍋の国の標準的な服装とは異なる衣装は、彼がここに暮らすただの人間でないことを象徴している。
 ちなみに他の伝承の中に登場する岩田は、蛇のような白衣で現れ、「イィ!スゴクイィ!!」などと奇声を上げながら華麗に舞うという。
(ちなみにこの奇声は鍋の国の政庁の敷地内にある鍋の国政庁病院七不思議『踊る岩田』も発するのだという。
 政庁病院には政庁との間によく宮廷服の職員の行き来する回廊があるが、誰もいないと思ったその瞬間、自分の後ろで踊る者がある。
振り向いても誰もいないが、彼はその時あなたを見ているという。)



 そして、岩田という男を語るにあたって、もう一つ独特の白衣と並ぶ象徴物ともいえるものがある。

それは、メスである。

 ただの、1本のメス。それこそが、岩田という男の本当の力を現すのだと。
岩田はそのメス一本で人の命を繋ぐも断ち切るも自在であるという。
彼が持つ銀の刃は万物を切り刻むと言われ、現在鍋の国の医師たちに使われているメスの原型となっている。
何の小細工もない、ただのメスであるが、岩田が操れば神の速さで大気すら斬るのだと。


(絵:八守時緒)※ブリリアントで貴重な眼鏡写真はこちら⇒

 南国の暮らしを支える屋台骨のひとつである医師、その絶大な支持(実はなぜか医師でなくても崇拝者は多い)は、
鍋の国に時たま奇跡を呼ぶことがあるという。
鍋の国に危機が迫るとき、岩田が風を伴って現れ、大なり小なり何らかの奇跡を起こしていくというのだ(たまに何の用事もなくても現れるらしい)。
それは本当に岩田の力かどうなのかわからないこともあるが、鍋の国で医師が目にする奇跡は「いわっちローリング」と呼ばれている。



(絵:鍋谷いわずみ子)
「もう・・・!こんなに書類ためるんじゃなかった。終わらないじゃない!」

 鍋の国政庁の医療室で、一人の医者が書類と格闘していた。

「あああああー、今日非番だったはずなのにー。書類仕事で日が暮れちゃうー」

 半泣きになりながら、一つ一つ片付けていく。
 医療室にいるのだから、患者の診察もしなければいけない。非番であれば家に持って帰って書類を片付ければいいはずだが、あまりにも量が多すぎて持ち帰れなかったのだ。自業自得である。

「……燃やしちゃおうかなぁ、これ」

 いけない考えが脳裏に浮かぶ。その時強い風が吹き書類が部屋中に飛んだ。

「きゃあああ!」

 慌てて書類を追いかけ、落ちた書類を拾っていく。

「え?」

 妙な白衣の男に気がついた。窓枠に座りこちらを見ている。

「ど、どちら様でしょうか……?」

 どうしてそんな所にいるのかとか、危ないからさっさと窓から降りた方がいいんじゃ、とか書類拾うのを手伝って欲しいなどの考えが頭をよぎったが、出てきたセリフはこれだった。

「フフフ、呼ばれたのですよ」

「呼ばれた?…ということは、新しいお医者様ですか。じゃあ一緒にお仕事をする事になるかもしれませんね」

「さあ、それはどうでしょう」

「???」

「…! イィ!スゴクイィ!!」

 白衣の男は急に奇声を上げて窓から飛び出していった。

「え? ちょ、まってーー!」

 慌てて窓から身を乗り出したが、もう人影はなかった。

「変な人……でも又会えるかな」

 彼女にとって変な、でもとても気になる出会いだった。


(記述:鍋嶋つづみ)

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●トラオ・テンダーブルー(ACE)
L:トラオ・テンダーブルー = {
 t:名称 = トラオ・テンダーブルー(ACE)
 t:要点 = 肌の浅黒い,青い瞳の,式神使い
 t:周辺環境 = 迷宮
 t:評価 = 全能力18+HQB継承2(岩田裕(2代前)+1奇跡の治療(1代前)+1)=20
 t:特殊 = {
  *トラオ・テンダーブルーのACEカテゴリ = ,,逗留ACE。
  *トラオ・テンダーブルーのみなし職業 = ,,{<治癒師>,<名医>,<式神使い>,<歩兵>}。
  *トラオ・テンダーブルーの着用資格 = ,,着用可能(ウォードレス)。
  *トラオ・テンダーブルーの精霊手 = ,任意発動,精霊手を持ち、攻撃に成功した場合”なりそこない”を浄化して元の姿に戻せる。
 }
 t:→次のアイドレス = ハードボイルドペンギン(ACE),式神使い(職業),治癒師(職業),日向玄乃丈(ACE)



●みなし職業特殊一覧
*治癒師の治療行為 = 歩兵,,治療行為が可能。#治療評価:可能:(器用+知識)÷2
*治癒師の治療補正 = 歩兵,任意発動,(奇跡による)治療、評価+3、燃料−1万t。#治療評価:可能:((器用+知識)÷2)
*治癒師の活動世界 = ,,どこの世界でも活動できる。
*治癒師の特殊能力 = ,,生物兵器、伝染病を治療行為で根絶することができる。

*名医の治療行為 = 歩兵,,治療行為が可能。#治療評価:可能:(器用+知識)÷2
*名医の治療補正 = 歩兵,任意発動,(医学での)治療、評価+3、燃料−1万t。#治療評価:可能:((器用+知識)÷2)
*名医の治療時幸運補正 = 歩兵,条件発動,(治療時に幸運評価が求められた場合での)幸運、評価+2。

*式神使いの式神召喚能力 = ,任意発動,AR−3。<式神使い>1人につき1体の<式神使いの式神>を召喚できる。この行動はこの能力を持つ個人の(知識+幸運)/2で判定を行う。この時、難易度は18として扱う。
*式神使いの防御補正 = ,条件発動,防御、評価+3、燃料−1万t。#防御評価:受動:(体格+耐久力)/2

*式神使いの式神の定義カテゴリ = ,,NPC。
*式神使いの式神の位置づけ = ,,式神。
*式神使いの式神のアタックランク = ,,AR12。
*式神使いの式神の白兵距離戦闘行為 = ,,白兵距離戦闘行為が可能。#白兵距離戦闘評価:可能:(体格+筋力)÷2
*式神使いの式神の近距離戦闘行為 = ,,近距離戦闘行為が可能。#近距離戦闘評価:可能:(敏捷+筋力)÷2
*式神使いの式神の中距離戦闘行為 = ,,中距離戦闘行為が可能。#中距離戦闘評価:可能:(感覚+知識)÷2
*式神使いの式神の詠唱戦闘行為 = ,,詠唱戦闘行為が可能。#詠唱戦闘評価:可能:(知識+器用)÷2
*式神使いの式神の消滅 = ,,ARが0になると消滅する。

*歩兵の近距離戦闘行為 = 歩兵,,近距離戦闘行為が可能。#近距離戦闘評価:可能:(敏捷+筋力)÷2
*歩兵の近距離戦闘補正 = 歩兵,任意発動,(射撃(銃)、近距離での)攻撃、評価+1、燃料−1万t。
*歩兵の中距離戦闘行為 = 歩兵,,中距離戦闘行為が可能。#中距離戦闘評価:可能:(感覚+知識)÷2
*歩兵の中距離戦闘補正 = 歩兵,任意発動,(射撃(銃)、中距離での)攻撃、評価+2、燃料−1万t。
*歩兵の遠距離戦闘行為 = 歩兵,,遠距離戦闘行為が可能。#遠距離戦闘評価:可能:(敏捷+感覚)÷2
*歩兵の遠距離戦闘補正 = 歩兵,任意発動,(射撃(銃)、遠距離での)攻撃、評価+1、燃料−1万t。


(絵:鍋村次郎)

ヤガミスキーが多いことで知られる鍋の国だけど、もちろん他のキャラを好きな国民だっている。
その中で小さな小さな派閥?として「上田虎雄を愛でる人々」がいた。
彼らは普段はヤガミで遊ぶ人々をひっそりと見守っている。が、一度その名が出てくると、途端にはしゃぎだし、周囲を若干置いてけぼりにする。

「南の海が似合いすぎるんですが!!」
「短パンが似合いすぎるんですがどうしましょう」
「お、お弁当こさえてあげたい」
「トラオかわいすぎる・・・・・・・」

などと拳を握りしめ、熱く語り合っていた。

もう随分と前の裏マーケットの棚に虎雄が並んだことがある。
その時はほかにお買い物もあり、国の家計簿にも制限があったので、購入に至る事はなかった。
それに単品ではなくセット販売であったので、次の機会に単品購入できますようにと祈りつつ待つことにした。

が、次の機会はなかった。


その後、師匠であるペンギンさんから上田虎雄の影が見えたが、そこに至るまでが遠すぎた。
彼らは手が届かない事にかなり落胆し、力を落としもしたがそれでもトラが幸せならと思っていた。


そのトラオが念願かなって手が届くところにやって来たときの喜びようったら!!!
タンバリンを叩きつつ小躍り大踊りをした後、肩を組んで漢泣きをしていた。  らしい。


だが上田虎雄、もしくはタイガー・テンダーブルーという名前だった彼はいつの間にか「トラオ・テンダーブルー」という名に変わっていた。
ハードボイルドな式神を操り、対象を叩くことで治療する拳を持って。
そしてかつては黒だったその瞳は、今ではその手の輝きと同じ青い色で。

そしてタイガーでありトラオであるテンダーブルーはなんだかよく分からないけれども迷宮にいる、らしい。しかも香川優斗と共にいる、らしい。

・・・・一体何が!!!

その辺の事情はさっぱり分からない。
だが虎雄であろうともタイガーであろうとも、トラオであろうとも、「上田虎雄を愛でる人々」の願いは唯一つ。
迷宮に寄り道せずにちゃんと迷わずに間違えずに鍋の国に来てくれること。
鍋の国でたくさん鍋を食べ、王猫さまや猫士たちと遊んだり、鍋山からあがる花火を見物したりしてこの国を楽しんでくれること。
たくさん笑って幸せだといいな。


そして医者であるトラオからいろんなことを学ばせてもらおうと、鍋の国の名医たちがてぐすね引いて待っているのだった。

(文:藤村早紀乃)


=SS=

 鍋の国の民はよく旅にでかける。
新たな鍋具探しや他国の鍋を楽しんだり他国のお祭りに参加するなど、あっちこっちに鍋の国の国民は出没しているのだ。そんなある日。


/*/


「ふむふむ、ここがおいしいキノコが取れるという迷宮ですか」

 鍋の国の国民が一人、口を開いた。

某国の迷宮にあると言われるキノコを採りに来た『某国のおいしいキノコのウワサを聞いた鍋国の国民有志でキノコ鍋だ!』隊のみさなんである。

「キノコ♪ キノコ♪」

 隊のメンバーは明日のキノコの為にこの迷宮にやってきた。キノコな鍋、キノコな鍋後の雑炊、キノコな鍋後のうどん…
明日のキノコの為なら、迷宮ならなんのそのである。

「キノコの為なら鍋っ子ドンドンゆくぞぉ〜♪」
「キノコならキノコ野菜にキノコの山菜鍋〜♪」

 キノコ鍋を目指してレッツラナベーな鍋っ子冒険者。
そんな彼等の足を止める、絹をチェーンソーで引き裂くような声が辺りに響いた。

『ぐぎゃしゃあぁぁー!』

「な、何?」
「む、ここはお任せを!」

 特殊部隊兼偵察兵な人がキラーンと眼鏡を光らせて一足、二足とひっそりと偵察を開始した。もちろんしっぽ信号で後ろの鍋っ子に注意を促しながら……。

『ぐぎゃしゃぁぁ−!』

 偵察兵が見つけたのはぐぎゃしゃーー!と叫びまくっている怪物?であった。
もちろん鍋の国にこんな怪物はいないので、鍋っ子ーズは皆目見当がつかない状態である。

『ぐぎゃ!? ぐぎゃしゃーー!』

 怪物は鍋っ子ーズを見つけるとペチャペチャ音を立てながら近づいてきた。

「う、うわぁー!」
「に、逃げるよみんな」

 近づいてくる怪物に慌てる鍋っ子ーズ。
怪物はグギュルルと口からよだれを出しながら、一番近くにいる偵察兵を飲み込もうとした。
このままでは鍋の具材を採取する前に食材にされる…思った矢先

 その人はね、青い瞳を輝かせて……ってトラー!! (某国民の声)

 彼の人は鍋っ子ーズの一番前にいた偵察兵の眼鏡君を抱え、怪物君の口からすばやく抜け出した。

「大丈夫?」
「と、と」
「(ドキーン)(この胸のときめき…怪物のせい…じゃない!)」

 彼の人の青い瞳と浅黒い肌を見て、偵察兵は開いた口が塞がらなかった。

「ねぇ、君、ここに僕のお昼ご飯があるんだけど、これで我慢してくれないかな?」

 彼の人は手持ちのお弁当を怪物に見せたが、容赦なしに彼の人を食べようとする。

「ねぇ、ペンギン。みんな仲良く友達になれればいいのにね」

 彼の少年は怪物を見つめながら呟いた。せまりくる怪物。

「「「ああ!」」」

 鍋っ子ーズが声を出す中で、彼の少年の瞳が、燃えるように輝き出した。


「……我が式神の名はハードボイルド!!」


 その声と時を同じくして、これまた見たことが無い「モノ」が怪物めがけて飛んでいく。
少年はモノ…もとい式神に怪物君の相手を任せると、鍋っ子ーズの方に向いた。

「さぁ、今のうちに逃げるんだ」
「は、はい!」

/*/

 鍋っ子ーズは少年を案内人に迷宮を脱出した。
少年の式神はしばらく怪物君の相手をした後、少年の手元に戻ったようである。

「はぁはぁはぁ」
「大丈夫?」

 鍋っ子ーズが落ち着くと少年は口を開いた。

「あの迷宮は怪物の住処になってるから危険だよ」

「あ、ありがとうございました」
「あ、あの、よかったらお礼に鍋を食べにきませんか」

 少年の正体に気づいた鍋っ子ーズは少年にお礼とともにお願いを口にした。

「う〜ん、後ででもいいかな?」

「「「はい、もちろん!」」」

 鍋っ子ーズは大喜び。少年は喜びまくってる鍋っ子ーズにちょっと驚きつつも、好意を素直に受け取り、数日後鍋の国へとやって来た。

鍋っ子ーズは意気揚々と準備をして、トラオ・テンダーブルーを迎え入れたのである。


(文:銀内ユウ、鍋村次郎)

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●シャルルとその飼い主(ACE)
L:シャルルとその飼い主 = {
 t:名称 = シャルルとその飼い主(ACE)
 t:要点 = 石塚にキスする猫
 t:周辺環境 = 写真の中
 t:評価 = 全能力18+※SHQで全能力+220
 t:特殊 = {
  *シャルルとその飼い主のACEカテゴリ = ,,逗留ACE。
  *シャルルとその飼い主のみなし職業 = ,,{<ウォードレスダンサー>,<歩兵>,<海兵隊>,<猫>}。
  *シャルルとその飼い主のみなしACE = ,,<石塚弘>。
  *シャルルとその飼い主の特殊能力 = ,,他の誰とも恋人にならない。
 }
 t:→次のアイドレス = 大塚浩二(ACE),超人田島(ACE),海兵隊(職業),猫(職業),休暇陳情(イベント)



●みなし職業特殊一覧
*ウォードレスダンサーの着用資格 = ,,着用可能(ウォードレス)。

*歩兵の近距離戦闘行為 = 歩兵,,近距離戦闘行為が可能。#近距離戦闘評価:可能:(敏捷+筋力)÷2
*歩兵の近距離戦闘補正 = 歩兵,任意発動,(射撃(銃)、近距離での)攻撃、評価+1、燃料−1万t。
*歩兵の中距離戦闘行為 = 歩兵,,中距離戦闘行為が可能。#中距離戦闘評価:可能:(感覚+知識)÷2
*歩兵の中距離戦闘補正 = 歩兵,任意発動,(射撃(銃)、中距離での)攻撃、評価+2、燃料−1万t。
*歩兵の遠距離戦闘行為 = 歩兵,,遠距離戦闘行為が可能。#遠距離戦闘評価:可能:(敏捷+感覚)÷2
*歩兵の遠距離戦闘補正 = 歩兵,任意発動,(射撃(銃)、遠距離での)攻撃、評価+1、燃料−1万t。

*海兵隊の局地活動能力 = ,,水上。
*海兵隊のヘリによる強襲上陸能力 = ,,艦船、ヘリによる強襲上陸ができ、このときAR10で出現する。
*海兵隊の近距離戦闘行為 = ,,近距離戦闘行為が可能。#近距離戦闘評価:可能:(敏捷+筋力)÷2
*海兵隊の近距離戦闘補正 = ,条件発動,(射撃(銃)、近距離での)攻撃、評価+5、燃料−1万t。
*海兵隊の中距離戦闘行為 = ,,中距離戦闘行為が可能。#中距離戦闘評価:可能:(感覚+知識)÷2
*海兵隊の中距離戦闘補正 = ,条件発動,(射撃(銃)、中距離での)攻撃、評価+5。

*猫の夜間戦闘行為 = ,,夜間戦闘行為が可能。#夜間・暗所における戦闘で不利な修正を受けない
*猫の夜間戦闘補正 = ,条件発動,(夜間戦闘での)全判定、評価+2、燃料−2万t。75%制限能力。
*猫の白兵距離戦闘行為 = ,,白兵距離戦闘行為が可能。#白兵距離戦闘評価:可能:(体格+筋力)÷2
*猫の白兵距離戦闘補正 = ,条件発動,(白兵(格闘)、白兵距離での){攻撃,防御,移動}、評価+2、燃料−2万t。
*猫の侵入補正 = ,条件発動,侵入、評価+3。75%制限。#侵入評価:一般:幸運,(敏捷+器用)/2
*猫の特殊能力 = 歩兵,任意発動,イベントの指定が基本職業アイドレスのみである場合、リクエスト制限を受けずにイベントに参加できる。

【まきとシャルルとその飼い主】

<<シャルルと少年とその出会い>>

 少年はある日、猫を拾いました。その猫は大変弱っていました。
少年は猫を抱えあげると坂を下り、大急ぎで学校まで連れて行くことにしました。
猫は少年に噛み付いて、爪をひっかけたけれど、少年は手を離さず、そっとやさしく猫を撫でました。猫は尻尾を振りました。


【シャルルとその飼い主のおうち】(絵:鍋衣千世)

 それから二日間の間、少年は自力でミルクを飲めない猫にスポイトと指を使って丁寧にミルクをあげました。
そして、猫に声をかけ、暖かくなるように抱きしめ、しっかりと栄養を与えたのです。

 数日も立つと猫は少年に慣れました。女の子だったので”シャルル”と少年は名づけました。
シャルルは少年から離れずにいつも少年と一緒でした。

 シャルルは知らない人がくると少年のシャツの中に逃げるので少年は「シャルルは弱虫だな」っと微笑ながらも嫌がることもなくシャルルと一緒にいました。

 少年は人前でなく、二人きりの時はシャルルを可愛がりました。

「シャルル、いいぞ、シャルル、かわいいな。お前はこの島一番の美人だ。僕が保障する」

 シャルルと少年はいつも一緒でした。後の寄せ書きに猫好きと書かれる程仲が良かったのです。


(絵:鍋谷いわずみ子)


 そして、10日が立ち、シャルルは少年の元から去ったのです。



<<シャルルと糸目のその後>>


 「シャルル=まき」は「糸目少年=石塚委員長」の元を去りたくて去ったのではありませんでした。
国に帰ったまきは国のみんなに、もし小笠原に行くことがあったならば、糸目の少年に会うことがあれば教えてくれと鍋友にお願いし、
また国の強化の為にアメショ改良型I=Dの鍋ショを作ったりと日々を過ごしていたがいつも少年の事を気にしていました。

そして、小笠原に向かう日がやってきました。
その日のまきはミサ藩王が乗る鍋ショのコパイをやっており、鍋の住民はまきの思いを知っていたのです。
そして、絶対に会わせたいとも思っていたので藩王が乗る鍋ショにコパイとして乗ってらうことにしたのです。
藩王は比較的安全な場所にいてもらうつもりだったので少年に会う可能性も高いだろう……そんな思いでした。
戦闘音が聞こえる暗闇の中を駆ける鍋ショ。
そして、部隊にこくこくと終末の刻限がせまる中、まきはミサ藩王と鍋ノ鴉丸にお願いをし、単独で動くことにしたのです。

まき:「こんなの、いやだ。まだ私は何もしていない!」
まき:「石塚さんにお礼も、ありがとうも言えてない」

 その思いは鍋の国民なら十分知っている思いでした。

 そのまきがその直後に見たのは、ボラーが絶技を使うシーンでした。
まきは迷うことなく、他のメンバーを鍋ショから降ろし、(自ら作ったI=Dなのでそんな強制排出も可能)単身、ボラーに体当たりを仕掛けました。
そしてみんなの命を救うとともにその身は鍋ショとともに消え、再びシャルルとして復活しました。

 そして、暫くのちに、まきはまきとして小笠原へ向かったのです。
そこで変わり果てた少年HIと出会いました。まきは……。

まき:「猫を…」
HI:「泥棒ではないようだが」
まき:「小さくて、額に模様のある猫を探しています」
まき:「ご存知ありませんか?」
HI:「……知らない。猫は、嫌いだ」
まき:「そうですか。長靴をはいた猫、って読んだことあります?」
HI:「時間稼ぎか」
まき:「いいえ、その猫の名前です。シャルルという」

 まきは小笠原に少年に会いに来たのでした。
それは以前のお礼をしたかったという一念の思いでした。
そして、お礼に鍋の国へ招待し、家にて一緒にシャルルの話をし、一緒に鍋を食べて……”まき”としてあらためて少年に会いたかったのです。

HI:「……なぜ、猫のことを知っている?」
まき:「知ってますよ…」
まき:「だって…」
まき:「私があの猫の……」

まき:「信じて…もらえないから」
まき:「きっと、寝言だって言われるから」

まき:「石塚弘さんですよね?」
まき:「211天文班の…委員長の…」

HI:「僕をどうやって調べたかはしらないが」

まき:「あなたに会う為に、いろいろ苦労してきたんです」
まき:「まって!どこに行くんですか!」

 立ち去るHI。

まき:「手の届かないところへ行っちゃうんですか!」
まき:「石塚さん…ウソだ、ウソだ!」
まき:「石塚さんがセプだなんて信じない!」
まき:「シャルルは、ずっと待ってる!」
まき:「私がシャルルなんだ…!」
まき:「三度目ですよ…助けてくれたの」
まき:「石塚さんっ!」

 思わず出た言葉でした。本当は言うつもりのなかった言葉。
けれど遠くに行ってしまった少年を追いかけるまき。


HI:「その名前の男は死んだ。何を知っているかは知らないが」
HI:「次は、ないよ」

まき:「もう、助けてくれなくていい…だから…」

 まきの手元にはHIの上着だけが残りました。しかし、まきはまだあきらめませんでした。
そして情報を得るために情報を持っていそうなある人の元へと赴いたのです。

知恵者:「うむ。猫の姿をしているのはいいが、なんの意図だ?」


 知恵者に会ったまき(シャルル)は情報を得てそれを国に持ち帰りました。
そして……新たなゲートが開かれたのです。

 現在まきの手元には上着とポケットにあった写真が二枚あります。
二枚のうちの一枚は猫と少年の写真でした。
それはシャルルと少年の思い、まきは行動を開始しました。



物語はまだ終わりません……。
なぜならば、その物語は写真の中の真実を取り戻すため、シャルルと石塚委員長が笑顔を取り戻すまでの物語なのです。
物語はまだまだ続くのでした。


===================================



(製作:まき)


それはみたこともないほどあおいあおいうみでした。

そのうみを、なんどもあなたのかたのうえからみました。

ねこのすがたで――

わたしの“希望”は、

そのときのあなたのえがおといっしょに

もういちどあのうみをみることです

もういちどあなたのひざのうえで

まるくなってねることです


 ――飼い主さんへ

          ―シャルル―

/*/
(文:銀鍋ユウ、まき)

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