I=Dの改良・裏マーケット版 | L:I=Dの改良・裏マーケット版 = { t:名称 = I=Dの改良・裏マーケット版(イベント) t:要点 = 現在生産されているI=Dを手直ししたもの t:周辺環境 = 工場 t:評価 = なし t:特殊 = { *I=Dの改良・裏マーケット版のイベントカテゴリ = ,,藩国イベント。 *I=Dの改良・裏マーケット版の位置づけ = ,,{生産イベント,裏マーケットイベント}。 *I=Dの改良・裏マーケット版の内容 = ,,このイベントを取得した国は、その国用のマイナーチェンジI=Dを作成できる。作成したものにあわせてアイドレスが作成、公布される。作成されたマイナーチェンジI=Dは任意の1つの能力を評価−1して、任意の1つの能力を評価+1する。また、出撃時に資源を必要としない。ただし、作成されたものに応じて付与されないことがある。 } t:→次のアイドレス = なし } |
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L:鍋ショ = { t:名称 = 01改 鍋ショ(乗り物) t:要点 = なし t:周辺環境 = なし t:評価 = 体格10,筋力11,耐久力14,外見7,敏捷11,器用5,感覚12,知識5,幸運6 t:特殊 = { *鍋ショの乗り物カテゴリ = ,,{I=D,戦車}。 *鍋ショのイベント時燃料消費 = ,,(戦闘イベント参加時)燃料−2万t。 *鍋ショの必要パイロット数 = ,,パイロット1名。 *鍋ショの必要コパイロット数 = ,,コパイロット2名。 *鍋ショの搭乗資格 = ,,搭乗可能({I=D,戦車})。 *鍋ショの人機数 = ,,5人機。 *鍋ショのアタックランク = ,,AR15。 *鍋ショの白兵距離戦闘行為 = ,,白兵距離戦闘行為が可能。#白兵距離戦闘評価:可能:(体格+筋力)÷2 *鍋ショの白兵距離戦闘補正 = ,条件発動,(白兵(兵器)、白兵距離での)攻撃、評価+2。 *鍋ショの近距離戦闘行為 = ,,近距離戦闘行為が可能。#近距離戦闘評価:可能:(敏捷+筋力)÷2 *鍋ショの近距離戦闘補正 = ,条件発動,(射撃(兵器)、近距離での)攻撃、評価+1、燃料−1万t。 *鍋ショの遠距離戦闘行為 = ,,遠距離戦闘行為が可能。#遠距離戦闘評価:可能:(敏捷+感覚)÷2 *鍋ショの遠距離戦闘補正 = ,条件発動,(射撃(兵器)、遠距離での)攻撃、評価+1、燃料−1万t。属性(ミサイル)。 } t:→次のアイドレス = なし } |
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『鍋の国』の技族である『まき』の設計で開発された『アメショー』が更なる技術力を注ぎ込みで作り上げた。 鍋の国型アメショー改良タイプ、正式名称:『鍋の国籍 改良型アメショー 鍋奉行式試作弐式 汎用鍋型二足歩行万能兵器』。 従来の『アメショー』は近接、遠距離の戦闘レンジを主軸とした機体で白兵、射撃の両面で一定の成果を出してきた機体であった。 しかし、何度かの実戦投入のデータを分析した結果、『鍋の国』では偵察兵のとの連携を強化する為に通信システム、センサー系統を強化した。 これは藩主が『国民の被害が一番少なくてすむ戦い方を考えよう』との言葉から端を発し国民が様々意見をだした。 それを受けて『まき』をはじめとする技族は様々なシミュレーションの行いその結果を考慮して、 敵の動きをどこよりも早く察知して一方的に先制する戦術を選び『アメショー』の改良に着手した。 しかし、『鍋の国籍 改良型アメショー 鍋奉行式試作弐式 汎用鍋型二足歩行万能兵器』の完成に至るには様々な問題があった。 まずは従来の通信システムから新規の通信システムを開発しなければならなかった。 従来の通信システムでは広範囲に散らばる偵察兵の情報を集める事ができなかったし、 逆に探知されてこちらの居場所を教える事となり先制の機会を失うというシミュレーションの結果となった。 これらの結果を踏まえてまずは『アメショー』のセンサーを強化して 広範囲の索敵能力の向上、通信システムのバージョンアップを行う方向となって開発が行われた。 ここにきて実装できるようにまで通信システムとセンサー強化のバランス調整と改良を加えて 『鍋の国籍 改良型アメショー 鍋奉行式試作弐式 汎用鍋型二足歩行万能兵器』の完成に至った。 外見上の大きな改良は、従来のアメショーではかなり劣るとされたセンサー能力を上げるため、 鍋の国アイドレス研究所で開発された新型センサーを取り付けている。 ついで通信機器は歩兵との連携を強化すべく、鍋の国最新のものに換えられた。 他の部分の改良については、第1号機(改良前のアメショー)をデザインしたのが 当国アイドレスデザイナーのまき嬢であることから彼女に敬意を表して、大幅な改良は見送られた。 (実はかなり大幅な改良案が多数出ていたらしいが、それを見たまき嬢が涙目になったため、すべて破棄されたとの噂がある) 鍋の国の工場地帯は蓋下地方に広がり、特にアイドレス生産工場は3つのセクターに分けられるほど巨大である。 そしてこの度、改良型アイドレス生産工場が第4セクターとして新設された。 第1セクターはアイドレス生産のメイン工場で一番多くの人員が割かれており、 アイドレスの組立てを行ったり各部位のパーツを生産し、改良前のアメショーを主にした生産ラインが組み込まれている。 それぞれのラインは流れ作業と分担作業で行われている。ほとんどの工程は機械化が進んでいて大量生産される。 だが精密で繊細な部分を担うパーツの生産は多数の鍋職人の手作業で進められる。 滑らかで歪みのない曲線を必要とするパーツは鍋の加工技術を応用しているため、 国から認定された資格を持つ鍋職人が仕上げの作業を行っている。 第2セクターでは、第1セクターで生産されたアイドレスや既存のアイドレスの整備を担っている。 非常にデリケートな調整をするため、作業員は細部までチェックを行うことができる特別な眼鏡を使用し作業を行い、 手先の器用な者を中心に整備やアイドレスのデータの収集などの作業を担当している。 機体や計器類の調整といったメカニックなチェックをはじめ、 アイドレスに常備している非常食や装甲の塗装といったものも合わせて整備され、 それら精密機器や備品などの研究開発を行うための部署が第2セクターに配置されている。 機密保持のためのセキュリティが厳しく出入りには何重ものセキュリティチェックを課し、研究所の所員以外の国民には非公開となっている。 第3セクターは最終的な製品としてのアイドレスのチェックを行う試験場になっている。 稼動のチェックの後に、モーター、センサーの詳細な特性・設定・故障機能を用いることにより、 実機の破損・ 磨耗のため従来難しかった反復テストや 極限テストといったフェールセーフテストもこのセクターで実施するため、工場の作りは非常に堅固である。 いざというときにはシェルターに使用することも可能。 猫士の毛による故障チェックや、鍋の汁をこぼしてしまった場合に発生する障害の耐久チェックなどチェック項目は非常に多く、 チェックには安全を期して数人の担当者が同様のチェックを行い、データの整合性を確認する形式を取っている。 最終チェックを通過できたアイドレスは専用の搬出口を使用し運搬を行う。 改良型の部品はすべてI=D工場地帯の一角に新設された改良専用工場(第4セクター)にて生産されている。 精密部品が多いことからI=D工場(第1セクター)から引き抜かれた作業員が中心となって働いているが、 第4セクターが出来たばかりということもあり、各セクター間の連絡をとりやすくするため 第2・第3セクターからもスタッフが出向してきて工場が一丸となって作業に当たっている。 第4セクターが出来たことにより、出向以外の作業員も増加し、 作業効率上昇の為にも工場全体のさらなる交流が必要、との声も上がっており、セクター間合同の大鍋会の開催も上層部で検討されている。 単に口実を作って鍋パーティがしたいだけとも、いう。 では今回の一番の改良点、センサーについて詳しく説明しよう。 そもそも歩兵が偵察を行う前提で作られているので、アメショー自身のセンサー能力はかなり劣る仕様になっている。 その点を克服する為に、今回センサー類の開発に力を入れた。 通常攻撃時だけはなく、索敵にも効果的な暗視センサーと赤外線センサー、それに温度を視覚化する温度センサーを搭載。 更に外部を遠方まで目視できるように、超高倍率光学ズーム可能外界用カメラも搭載されている。 肩についたにゃんこさまが支えてくださっているアンテナは、一見飾りのように見えてその実重要な役割を負っている。 右肩がパッシブソナー、左肩がアクティブソナーなのである。 自分の存在を知らせてしまう危険を伴うアクティブソナーが使用されるような事態が生じる事は無いに越した事はない。 だが昨今の世情を鑑み、兵士達の万が一を考えて搭載する事を決断した。 またこのにゃんこさまは本物の猫ではなく、猫の形をしたパーツなので安心して頂きたい。 耳に接続されたアンテナは歩兵等の外部と連絡を取る際に利用される。 このアンテナ、外見はズバリ箸そのものである。 鍋ショのサイズに合わせて作られているのでとても太く長い箸である。 鍋国民は基本的に食事に箸を使用するため、きっと何かの役に立つだろう。背中のお玉も同様である。 頭部の鍋も、もちろんただの鍋ではない。 頭部の容積を増やす為目立ちやすくはなるが、センサー本体を積み込んだ頭部の装甲もかねている。 またこの鍋部分は取れて大鍋として使用できる。後者の理由が先行して前者が後付けの理由だというのは鍋の国の重要機密だ。 また出撃の際にはアメショーオリジナルモデルと同様に武器セット・即応セットも搭載する。 即応セットは長距離行軍用だが、鍋の国ではその中に鍋の道具も入れて常時携行用品となっている。 勝利の鍋はその場で食すのが一番美味だというわけである。 こうして、鍋の国型アメショー改良タイプ、 正式名称:『鍋の国籍 改良型アメショー 鍋奉行式試作弐式 汎用鍋型二足歩行万能兵器』がここに完成した。 ちなみに以下は改良型の名前が決定する歴史的瞬間の様子である。 藩王「改良型アメショーの名前、このままいくと鍋ショだけど 」 藩王「なんかバレイショみたい 」 鍋谷いわずみ子「もう名前鍋ショにします?私なんでもいいです(笑)」 龍鍋ユウ「鍋ショの正式名称は鍋の国型アメショ改良タイプ鍋奉行式試作U型汎用万能鍋兵器……」 (なんとなく適当に言葉並べたらわけわかんなくなった(@@)) 鍋 黒兎「人型二足歩行、を鍋兵器の前に加えるといいかも!」 鍋 黒兎「あ、しまった、人型二足歩行じゃない可能性もあったんだった」 鍋 黒兎「鍋型二足歩行兵器…」(ぶつぶつぶつ) 龍鍋ユウ「黒兎さんがブツブツ言い始めたみょ」 鍋 黒兎「 鍋の国籍 改良型アメショー 鍋奉行式試作U型汎用鍋型二足歩行万能兵器 コードネーム”マイ箸持ってますから!” 通称鍋ショ」 龍鍋ユウ「U型と鍋型で二ヶ所に「型」使ってるからU号機とかにした方がよいと思うのー」 鍋 黒兎「試作U型 と 汎用鍋型 を切るべきですね 型番と形状なのでw」 鍋 黒兎「 鍋の国籍 改良型アメショー 鍋奉行式試作弐式 汎用鍋型二足歩行万能兵器 これでどうだ!(笑)」 鍋 黒兎「しまった 鍋奉行試作弐式 にするべきだわ(式がかぶってた)」 鍋谷いわずみ子「 名前‥‥長かったりすると後々明記するときめんどいと思うんですよねぇ(笑)」 技族の間では正式名称では長すぎるので『アメショー』と正式名称を混ぜて略した『鍋ショ』とか 正式名称の頭をとって『鍋ブ』だの『鍋式(なべしき)』などと様々な呼ばれ方をした。 それらは改良案提出段階での通称であったが、 正式名称:『鍋の国籍 改良型アメショー 鍋奉行式試作弐式 汎用鍋型二足歩行万能兵器』とイチイチ書くのが長すぎるという理由で、 公式書類には一番多くの技族によばれた『鍋ショ』で統一され、そのまま発表された。 国民の受けもよくそのまま愛称となった。恐らく正式名称を今後呼ぶことはそうそうないだろう。 どうぞ皆様、『鍋ショ』を宜しくお願いします。 (4057文字ぐらい) (絵:まき、くま、鍋谷いわずみ子) (記述:悪童屋、鍋嶋つづみ、鍋黒兎、藤村早紀乃、矢上ミサ(←ドッキング係) >一覧へ戻る |
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I=Dペルシャ | L:I=D・ペルシャの開発 = { t:名称 = I=D・ペルシャの開発(イベント) t:要点 = 一般性能要求:{ ペルシャは共和国で長らくワーキングキャットを勤めてきた01アメショーの後継機である。個体の調達価格が2倍になり、その分装甲とエンジンが強化されたが、サイズアップは1.5倍にとどまった。これはアメショーになるべく習って同じ運用ができるようにしたものである。武装としては戦訓を取り入れて夜戦を強く意識し、弾数の制限が少ない高初速76mm砲と12.7mm機関銃にし、特に大火力が必要な場合は特別装備で155mm砲を装備するものとした。4本足への変形機構はそのままのこされたが、トモエのようなロケットの装備は見送られている。 これはペルシャが順当に数を増やしていれば、どこにでも配備されて機動防御しないでもよくなるという、共和国ならではの発想による。 } t:評価 = なし t:特殊 = { *I=D・ペルシャの開発のイベントカテゴリ = ,,公共事業イベント。 *I=D・ペルシャの開発の位置づけ = ,,生産イベント。 *I=D・ペルシャの開発の取得条件 = ,,このアイドレスを取得する藩国はにゃんにゃん共和国に属していなければならない。 *I=D・ペルシャの開発の内容 = ,,このアイドレスを取得した国は、共和国共通I=Dであるペルシャ(I=D)の開発を公共事業として行うことができる。作成したものにあわせてアイドレスが作成、公布される。 } t:→次のアイドレス = なし } |
![]() ![]() ![]() (開発:まき) |
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L:ペルシャ = { t:名称 = 05 ペルシャ(乗り物) t:要点 = なし t:周辺環境 = なし t:評価 = 体格11,筋力15,耐久力14,外見9,敏捷11,器用5,感覚11,知識5,幸運7 t:特殊 = { *ペルシャの乗り物カテゴリ = ,,{I=D,戦車}。 *ペルシャのイベント時燃料消費 = ,,(戦闘イベント参加時)燃料−2万t。 *ペルシャのイベント時資源消費 = ,,(戦闘イベント参加時)資源−2万t。 *ペルシャの必要パイロット数 = ,,パイロット1名。 *ペルシャの必要コパイロット数 = ,,コパイロット2名。 *ペルシャの搭乗資格 = ,,搭乗可能({I=D,戦車})。 *ペルシャの人機数 = ,,5人機。 *ペルシャのアタックランク = ,,AR15。 *ペルシャの白兵距離戦闘行為 = ,,白兵距離戦闘行為が可能。#白兵距離戦闘評価:可能:(体格+筋力)÷2 *ペルシャの白兵距離戦闘補正 = ,条件発動,(白兵(兵器)、白兵距離での)攻撃、評価+1。 *ペルシャの近距離戦闘行為 = ,,近距離戦闘行為が可能。#近距離戦闘評価:可能:(敏捷+筋力)÷2 *ペルシャの近距離戦闘補正 = ,条件発動,(射撃(兵器)、近距離での)攻撃、評価+2、燃料−1万t。 *ペルシャの中距離戦闘行為 = ,,中距離戦闘行為が可能。#中距離戦闘評価:可能:(感覚+知識)÷2 *ペルシャの中距離戦闘補正 = ,条件発動,(射撃(兵器)、中距離での)攻撃、評価+1、燃料−1万t。 *ペルシャの遠距離戦闘行為 = ,,遠距離戦闘行為が可能。#遠距離戦闘評価:可能:(敏捷+感覚)÷2 *ペルシャの遠距離戦闘補正 = ,条件発動,(射撃(兵器)、遠距離での)攻撃、評価+1、燃料−1万t。 } t:→次のアイドレス = I=D・マンチカンの開発(イベント),I=D・サイベリアンの開発(イベント),I=D・スフィンクスの開発(イベント) } 【備考】 #HQBで筋力+1 |
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鍋の国は、とても悩んでいた。 共和国には偵察や遠距離射撃などに特化した、優秀な機体は多かったのだが、鍋の国で使うには使いづらかったのだ。 メガネや白衣に気を取られて、近接に持ち込まれても全然OKな機体じゃないとダメだった。(イベント同時多発を参照) なので、性能的に一番でなくてもいいから、どんなに状況が変わっても対応でき、(メガネでいうなら遠近両用メガネ) かつ打撃力も守備力も高い機体が必要だった。 ついでに燃料も資源も少なくて、水陸空戦闘ができれば、云う事なし!!(無茶) 鍋の国民は共通型の設計権利を購入して、まきに機体の開発を依頼することにした。 この条件を聞いたまきは、最初引き攣った笑いを顔にはりつけてはいたが最後には、はらをきめて、依頼を受けている。 ペルシャは、鍋の凄腕ID技術士まきの 「猫の量産型ね?OK!まっかせといて〜」 という、頼もしい言葉により導入された共和国量産型IDである。 開発に関わった鍋国民は「打倒ゴーヤ!!」の一言でタダで働いたため開発費用は 材料費以外は掛からなかったものの購入価格はアメショーの2倍と高くなった。 スペックは、流石マルチな機体のデザインを得意とするまきが設計しただけあって、バランスが取れている。 ペルシャは攻守のバランスはそのままに、全体的にレベルアップを果たしている。 ペルシャはアメショーの大きさ1.5倍、装甲とエンジンを強化した機体である。 アメショーにあった装備は大体導入されている。 以下、全部は無理なのでいくつか抜粋。 装甲は、胸と肩と脛の部分の丸みは避弾傾始の効果がある様にデザインされた。 胸、肩、脛の内側と、全体的な装甲として複合装甲が採用された。 表面層、中間層、裏面層の3層構造にすることにより、貫通しにくい機体にしている そして重くならないように、内部はハニカム構造が取り入れられた。 また同じ素材でも、合金の比率や熱処理によって強度が変わるため、より軽く強度が増すよう組み合わせが工夫された。 なにより手足の装甲を強化したことで、基本フレームまで壊されないようにして、どんなにボロボロになっても動けるようにされた。 これでも装甲の厚みに不安がある場合は、アメショーと同じように増加装甲が付けられるようにしたが 重くなりすぎて機動力が落ちるため、ほとんど使われる事は無いだろう。 機動性は脚部、腕部、腰部のアクチュエータの柔軟性とサスペンションを強化した事により、軸剛性が大幅改善。 踏ん張りが利くように、両手足にはスパイクの様なデザインになっている。 電脳デパイスとの連携に力を入れる事により、微妙なバランス取りも可能になった。 エンジンも強化されているので、アメショーより重い機体でも機動力は劣っていない。 二足歩行でも素早い動きが可能。四足歩行なら二足よりバランスがいい為、もっと素早い動きや移動を可能にした。 長時間の運用及び移動、白兵戦が有利な機体になっている。 武装は共和国からの指定で、弾数の制限が少ない高初速76mm砲と12.7mm機関銃。 特に大火力が必要な場合は特別装備で155mm砲を装備するように発注された。 近接・白兵戦時を意識し、また伏せ形態でも使用できるよう頭部左右に2門の12.7mm機関銃を装備。 夜間でも標準が合わせ易いように射撃統制システムもある。 155mm砲はバックパックにマウントされ、 これも伏せ形態でも発射可能(伏せ形態の方が発射時の衝撃に対する踏ん張りが利くという技術者の話も) 76mm砲(銃)は未使用時は腰にマウントされる。 両腿に超高度ナイフを2本装備。両肩にも高速振動ブレードが装備され、伏せ形態のときはこれを水平に伸ばすことにより対象を切断する。 また猫参謀長たっての願いより、脚部にも超高度ブレードを装着。但しメンテなどで危険な為、収納式である。 基本的に偵察時や12.7mm機関銃、155mm砲の使用時は四足変形で行動する事が多い。 (ただし、どの形状で行動するかは指揮官によって違った。) 四足の方が安定感があるので移動スピードが速いのと、安定感があるため射撃時の標準が得られやすいからである。 また四足の方が車高が低く隠蔽に適していた為である。 二足時は76mm砲も使用するが、今回の最大の売りはナイフと脚部のブレードを使った白兵戦である。 いくらでも、アラダやチルに距離を詰められてもいいように近接が強化されている。 ペルシャは、装甲・エンジンの強化のためのサイズアップだったが、コックピット配置に余裕ができ、 アメショーでは可動しなかった腹部に柔軟な動きが出せる為、攻撃時には反動をつけてナイフを突き立てられる。 偵察時には熱光化学迷彩を使用する事も考えられたが、コスト高になりすぎる為に断念。 参謀長からの依頼もあって、光化学迷彩が採用された。 ただし、技術の面で稼働時間は10分程度と限られた。 漆黒にカラーリングされた機体は、それだけでも迷彩効果があったので、それでも充分な隠蔽効果はあった。 視覚の確保は、センサーアイのレンズ体を「超近距離」「近距離」「中距離」「遠距離」の複数タイプが切り替えられるように設計し設置。 しっぽに付けられた物は、人間では死角になる方角の映像も見えるようレンズの方向も変えられる。 上下・左右方向の反射光線の絞りを最適化することにより近距離での性能を維持しつつ、中距離や遠距離でもよく見えるよう視認性を強化した。 ペルシャの一部のセンサーアイは、センサーが感知した方向に自動的に標準をあわせて、その映像をパイロット、コパイに投影する事も可能。 白兵戦では「超近距離」「近距離」のレンズを使用とセンサーアイと自動標準装置によって、乱戦でも的確な動きが出来るようになっている。 また、夜間戦闘も出来るように暗視スコープ(熱線暗視装置とレーザ測遠機内蔵)も完備。 他にも指向性マイクや、捜索用、追尾用に分けられたレーダーなどもある。 追跡用と捜索用に分けることで、追尾レーダーで1目標を捕らえている時も、捜索レーダーによって別の敵の監視が可能。 アメショーにも搭載されていた戦術データーリンクも導入された。 音声データ、位置情報、画像、赤外線画像、レーダー画像、目標情報、自機データ等を一括して送受信できる。 UHF帯からSHF帯の高周波域電波を使用するため、デジタル技術による秘匿性と対妨害性にも優れている。 敵を発見した際、戦術データーリンクを使用する事で、部隊全体での迅速な攻撃が可能となる。 敵味方識別装置も完備。 ついでに煙幕発生装置も完備。 即応パックも健在である。 今回はエンジンの廃熱を利用した大鍋が収容され、待機時にはどこでも鍋が可能。 これは他国に配備する場合も「取り外すことは厳禁!」と、設計士によって加えられた機能である。 が、・・・・共通型で採用するには、あんまりと言えばあんまりな仕様なので鍋以外にも、炊き出しの炊飯器とかも使えるようにした。 鍋の国には巨大な生産工場が、第1から第4セクターまであるが、 今回[ペルシャ]の為に、更に新しく第5セクターが建設された。 ペルシャの性能を最大限に上げる為、各セクターから選りすぐりの人材が集められた。 これらの技術は大量生産を他の国でも行なうため、共和国全体に公開された。 第1セクターからは、精密部品の生産と検査のプロと、大量生産のノウハウを持った人材が出向してきている。 部品生産は、国から認定された資格を持つ鍋職人が、加工と仕上げの作業を行っている。 匠の技を持つ職人が作る部品は、歪みや誤差を最大限までにない。 他の国でも製造できるように、出張指導などもすることもある。 それらを、目視検査→音響検査→目視(拡大鏡使用)検査を通し、微少なクラックひとつない、部品を製造している。 この部品を使って製品を組み立てる訳だが、組み立てにもこだわっている。 ベアリングを例に挙げると、一般のベアリングは、どんなに誤差のない部品を使っても摩擦力が、かかってしまう。 それは、組み立てる時のビス止めの力加減で、歪みがでてしまう為である。それは、機械が組み立てても摩擦力はかかる。 それでも鍋のベアリングは、殆ど摩擦力のないベアリングを作り出す技術を確立している。 鍋ではベアリングのボールの間に、衝撃を吸収するクッション材代わりの部品を挟んで、一つ一つの誤差を調整している。 それにより摩擦力のない製品を作り出す事に成功している。 ペルシャは、このベアリングを使っている為、駆動系の動きが非常に柔軟で滑らかである。 通常ならばここまで拘った作業をすると、時間がかかりそうなものだが、 作業時間を連送、製品の流れをオートメーション化する事で、大量生産とコスト減に成功している。 第2セクターからは、整備のプロが派遣されてきている。 故障の原因を知り尽くした整備士が、生産の段階でアドバイスをすることにより、実働時の故障率の低下を図っている。 第3セクターはアイドレスの試験場で、ここでテスト稼動を行なっている。テストには鍋の国の、舞踏子と歩兵も参加している。 実際に運用する者が開発に関わる事によって、ペルシャを少しでも、実戦に即した機体になるよう日々研究が行なわれている。 第4セクターからは、データー分析のスペシャリストが集められた。 今までの実戦で得たデーターとを元に、ペルシャを最高の機体にするべく日々データーの分析を行なっている。 まきの設計と、これらの人材が集まって作られたのが、ペルシャである。 (解説:鍋衣千世) >一覧へ戻る |